2013/02/23

Day 117: 居酒屋最終日/Final day at work

2013年2月23日土曜

何度か経験しているとは言え、最終勤務日というのは多少おセンチになるものです。

おセンチって言葉、まだ通じるの?という疑問はさておき、本日をもって居酒屋バイトを卒業いたしました。生活の中心にバイトを据え、時にストレスを抱え、時に膝が痛みを訴え、大半は学びと気づきとハッタリと笑顔に彩られた15週間でした。

最後の一週間は、言葉を交わした大方の常連さんのお顔を拝めてラッキー♪

いつも着席する間も惜しんで梅酒ロックと枝豆を注文する、ベビーフェイスマッチョのランニングお兄さん。「ここが好きだからいろんな友達を連れてきてるんだよね」との有り難いお言葉通り、いつも誰かを連れてきてくれてありがとう♪ 男女の別なく、ランニングの連れはやっぱりランニングでした。

いつも必ず鮭のカマ焼きを注文する、小澤征爾&市原悦子似のご夫婦。来店するたびに満面の笑みで手を振ってくれて、時々昔の話も聞かせていただきました。昨夜、私がバイトを終えてからまた来店してくださったようで、4、5軒の日本食レストランの名刺を私に残して行かれました。「きっと日本人の友達が見つかるから行ってみなさい」と。うーん、母心。

いつも何だかんだで1升ビンx2本を干してしまう、高校からの仲良し6人組。しかも揃って日本びいきな彼らは、個性もノリも文化的背景も異なるけれど、互いの存在を居心地良く思っているのが手に取るように分かります。日本の友人たちのことを思って、いつもちょっとうらやましくなります。

いつもカニクリームコロッケとたこ焼きは外さない、気の優しいプロレスラーみたいなお兄さん。シメは必ず黒糖ミルクプリンで、たまに新顔を連れてくると、「おまえ黒糖ミルクプリンにしろよ」と言って、結局自分で食べてましたね。目の前にあったらそりゃ食べちゃいますよね。めちゃうまですもんね。

スタッフ仲間についても、お客さんの視界内で堂々と携帯をいじったりお茶を飲んだり壁やカウンターにもたれかかったりするのも、カワイイもんだとすら思えるようになりました。普段はどうあれ、忙しい時には周りを見て先を読んで動いてくれる、頼れる仲間でしたから。アイコンタクトでチームワークが決まった時の快感は、思わずにやけてしまうほどでした。

最後の賄い飯とデザートと梅酒と日本酒をいただいた後、マネージャーとマスターシェフと握手を交わし、不在の大ボスにはメールで感謝を伝え、他のスタッフにも御礼を言って、さらりとバイト先を後にしました。

また立ち寄るのは火を見るより明らかです。
イチゴ大福を食べに、日本酒を飲みに、メルボルンでできた数少ない顔なじみに会いに。

なので、ここはフラットに、さらりと。

いや~、いやはや。
どうもありがとうでした。
いやはや、ほんとに。

この場所であなたと私が関わったことで、少しでも良い影響を残せていたのなら幸いです。


ウワサの黒糖ミルクプリン。
うっとり食べてたらあっという間になくなってます。


P.S. 店を出るときにちょうど「昴」が流れていて、少しだけ胸が熱くなったりして。

"我も行く 心の命ずるままに
 我も行く さらば昴よ

 ああ いつの日か誰かがこの道を
 ああ いつの日か誰かがこの道を"
 
 
 
 

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