2012/11/07

Day 7: メルボルンの印象/Melbourne so far

2012年11月5日月曜

渡豪からちょうど一週間が経ちました。
見たこと、聞いたこと、雑多な感想などを思いつくままにメモしておきます。

★メルボルンという街★
1835年に入植開始、1847年にヴィクトリア英女王により市に認定、1851年にはヴィクトリア州の州都に指定され、その後に興ったゴールドラッシュの中心地として栄えてきた。現在は「ガーデン・シティ」の別称と「世界でもっとも住みやすい街」の栄誉を誇る、オーストラリアの様々な文化の発信地・・・というのが、オーストラリア大陸ほぼ最南端の都市、メルボルンの大枠です。



黄色の古めかしいFlinders St. 駅と、
背後にそびえる高層マンション、Eureka Tower。
青空を切り取っているのはトラムの電線。
 
毎日のように徒歩や電車やトラム(路面電車)で宿からCBD(Central Business District、メルボルン市中心部)まで行き、教会や旧監獄などの古く厳めしい建築物と、多数のオフィスビルやホテル、大学などのモダンでガラス張りの建物とが見事に融和しているのに、何度となく溜息をつきました。CBD周辺の家々も、ヴィクトリアンであったり、時にゴシックであったり、戸建てやタウンハウスだったり高層マンションだったりと、見ていて飽きません。(あまり見てると怪しまれますが)

市内の一角にあるRMIT (Royal
Melbourne Institute of Technology)




車道も歩道も広く、歩道にはよくベンチが設置してあったりカフェのテーブルが出ていたりします。ベンチがあちこちにあるのは、自分の足で動きたいタイプにとっては非常に有り難いです。

メルボルン市内および周辺エリアには電車、バス、トラムが縦横無尽に走っているので、東京都心のようにひとつの交通手段に利用者が集中して大混雑するようなことはなさそうです。車ももちろん重要な交通手段です。

交通手段と言えば、よく見かけるのがバイク。日本のようにスクーターやビッグスクーターもありますが、それよりもネイキッドやアメリカンタイプが非常に多いです。鉄馬ハーレー・ダビッドソンはもちろん、ホンダやヤマハ、カワサキやスズキなどといった日本のメーカーや、DucatiやAprillaといったイタリアメーカーまで勢ぞろいです。BMWやVictoriaといったドイツ勢も目にします。(先日、ガラクタ売りの店先でRoyal Enfieldの燃料タンクが陳列されているのを見かけ、思わず志村けんばりに二度見してしまいました。青みがかった綺麗な色でした。)

オーストラリアのアウトバックを走り抜けるなら、やはりハーレーのようなアメリカンがしっくりきます。市内ではどちらかと言うとネイキッドタイプ(CBR、隼、ニンジャ、Ducatiをよく見ます)が優勢かな。でも、鉄馬をうならせて大勢でいきがってメインストリートを駆け抜けるおっちゃん群も微笑ましく思ってしまうのです。

★メルボルンの食★
カフェの多さは特筆すべきで、あのスターバックスの影がかすむほどにローカルなカフェが幅をきかせています。Gloria Jean'sというローカルチェーンの店舗はそこそこ見かけますが、それよりも自分のお気に入りの一軒を見つけるのも一興かと。
Pie Faceというおかずパイ&スイーツパイ専門のファーストフードチェーンはCBDの至る所でくどいくらいに目につくのですが、逆にマックはあまり見ない気が。バーガーキングによく似たHungry Jacksというバーガーチェーンもよく見ます。メルボルンで最初に摂ったちゃんとした食事がNando'sという手作りバーガー屋だったのですが、実はこれもあちこちで見かける大手のチェーン店でした。なんだかガッカリ。
ステーキサンドイッチ w/Lots
$11
Malaysian Pork Noodle
$7.90
メルボルンには大きなチャイナタウンと、ギリシャレストランエリア、イタリアンエリアがあります。加えて、韓国料理屋もタイもベトナムもインドネシアもマレーシアも巻き寿司もポピュラーなのに。食に関しては目移りし過ぎて困るくらいなのに。
しかし、前にも書きましたがどこも高いんですな、これが。メルボルンの唯一の残念ポイントが、外食が高くつくこと。都市のレベルを考えたら平均価格は大して高くはないのかもしれないけど、東京みたいにピンキリのキリが290円から始まるわけじゃない。一食8ドル以下で済んだらお手頃です。

そんなわけで今のところ、ちゃんとした食事は一日一度、他はスーパーで買った果物やパンで済ませています。外で食べると高いというのもあるけど、それ以上に働かざる者食うべからず的なイメージもあって、何だか3食きちんと食べる気がしない・・・そのうち、宿のキッチンで何かしら作り始めることでしょう。


★メルボルンの人々★
シドニーとよく比較されるメルボルンですが、シドニーに10年住んで半年前にメルボルンに越してきた人が「メルボルンのほうが人が親切かつ丁寧」と言っているのを聞きました。私はメルボルンしか知らないので比較はできませんが、人は確かに親切です。そして気さくに話しかけてくれます。

Day 2: 銀行口座開設』の英文パートでも書きましたが、地図を見ながら立ちんぼしてたら、通りすがりのおじさんが「何探してんだ?」と引き返してきてくれたり、携帯で話しながら歩いていたビジネスマンも「何探してんだ?」と声をかけてくれました。レジの女の子が「来たばかりだと迷うでしょ?」と気遣ってくれたり、工事現場のおじさんの「Hi, how're you doing?」に返したら、わざわざ振り返って「そりゃどこのアクセントだい?」と更に声をかけてくれたり。
基本的に、目が合ったら笑うか「Hi」くらいは言ってくれるし、何かを尋ねればいい笑顔でこちらが期待した以上に助けてくれます。(今日は、コインランドリーで「粉石けんのほうがいいよ。コインがないなら1ドル貸すよ」と言われました。全くの初対面です。)

元々、オージー(=オーストラリア人)は陽気で気取らない人たちだという印象はありましたが、ここに来て、それすら過小評価であったことを知りました。見知らぬ人たちに対してとても気さくなのは、まだ若い移民国家だからなのかもしれません。街を歩いていても、各自のエスニックグループで固まることはなく、特に若い人はよくブレンドしている印象があります。(韓国、中国系はどちらかと言うとまだ固まっているように見受けられますが)

そんなこんなで、メルボルンの個人的評価は余裕の95点です。
仕事を見つけたらまた少しは印象も変わるのかもしれませんが、それはまた後のお話。
好きです、メルボルン。

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