2012年11月6日火曜
毎年11月第一火曜の午後、4分間だけオーストラリア全土が活動を停止する―――。
その空白を引き起こすのは、馬。
知る人ぞ知る世界規模のG1レースが、今日、メルボルンのフレミントン競馬場で開催されました。
イギリスのダービーや米国のケンタッキーダービーと並んで三大ダービーの一つに数えられているそうですが、国を挙げての熱狂ぶりは、他の二レースを凌ぎます。何と言っても、レース開催日を祝日にしちゃってるんですから。
こんな国は世界中ほかにありません。
さてレースの前日、CBD(メルボルン中心部)の目抜き通りを舞台にパレードが行われました。
出走する馬はパレードなど出てられませんが、ジョッキーや馬主がオープンカーからにこやかに手を振ります。映画『マイフェアレディ』の競馬シーンを思い起こしました。
明らかに『マイフェアレディ』 |
騎乗隊からパレード開始。「もう行っていいの・・・?」 |
過去の優勝馬もパレード |
トレーナーとジョッキー車(本人以外が乗ってることも) 真中は、スポンサーであるエミレーツ航空の添乗員(コス) |
そして今日、レース当日。
午後3時の出走をCBDのバーで観ようと、今日でメルボルンを後にするルームメイトと電車で市内に向かいました。サザンクロス駅で、フレミントン競馬場に向かう人たちが列をなして電車に乗り込むのを見ましたが、皆さんしっかり着飾っていました。
結婚式の参列者のように着飾った人たち。 中央より左にキルトを履いた男性の姿も。 |
今年はチャールズ皇太子夫妻も臨席 |
よーいドン!! |
毎年のことだからか、ドレスはそれほど豪奢な印象を受けませんでしたが(むしろ、大人版のプロムといった感じ。とにかく派手な色が多く、老若問わず膝上丈にハイヒールスタイルが多かった)、目を奪われたのはその頭に乗っているエレガントな帽子たち。それこそ『マイフェアレディ』ほどの飛び抜けた豪華さはないものの、実用性を度外視した英国王室ばりの帽子がそちらこちらで競い合っているのです。街中だけでもこんな状態なのですから、彼らが集結する競馬場内はさぞかし異空間であったことでしょう。
老いも若きも男も女も目いっぱい着飾って出かけ、着飾ってない人たちもバーやテレビや屋外スクリーンでレースを注視します。そして全国民が固唾をのんで見守る中で、4分弱の真剣勝負が始まりました。
オッズは分かりませんが、今年の優勝馬はGreen Moonでした。
そして優勝馬の馬主には、来賓のカーミラ夫人から優勝カップが手渡されました。
レースとファッションの一大イベントであるメルボルンカップを現地で体感できたのは、思ってもみない僥倖でした。
ラッキーラッキー♪
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