2013/09/20

Day 326: ケアンズの日常/Cairns days

2013年9月20日金曜

私の一番古い友人が、あるとき、「仙人になりたい」と言いました。
不老長寿や神通力が欲しいわけではなく、隠遁したい、という意味だったのですが、その時の私は都市を離れて生活することが想像しがたく、「自分にはできないなぁ」と答えていました。

それがどうでしょう。今なら隠遁生活も営めそうな気がしています。
これがケアンズマジックなんでしょうか。


最近は毎日、起きてから夕方まで仕事。3日に二回は自炊して、時々はルームメイトと一緒に夕飯。ルームメイトと顔を合わせなければ、誰とも口をきくこともなく一日が終わります。


窓からの景色。
虹のふもとを見つけられそうな気がします。

遠くに見える山が刻々と色を変えていくのを見ながら、黙々と仕事をします。
常に3種類くらいの鳥の声が聞こえるなかで、あえてメタルを聴きながら。
そして夕暮れ時、仕事を終えて一息つく頃、小さな鳥から大きな鳥(白鷺やペリカン)まで、いろいろな鳥が群れをなして視界を横切っていきます。

アパートの目の前にある公園。
ここに水鳥がいっぱい集まっているようです。

なんとも穏やかな日々です。
誰にも会わず、誰とも話さず、すべてを自分のペースで。

アパートの前で住人が立ち話をしていたり、目の前の教会で頻繁に何か催しをやっていたりと、人の気配は十分にあるのです。だから完全な隠遁生活ではありませんが、逆にこのくらいのゆる~い引きこもり生活が、今はとても気に入っています。


ワーキングしているのにホリデー気分なこの状態。
ワーホリ道の悟りを開いたかもしれません、私。


とある週末。
バンドの生演奏に合わせて、ちびっ子たちが走り回ります。
大人は日陰でのんびりそれを眺めます。
変なパフォーマーも現れます。
これがケアンズの休日です。


明日から2週間超、ルームメイトが休暇に出かけます。
その間、朝も晩も一人。
うーん、さすがにちょっと心細い・・・

ヤモリだって出ます。




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