Life is a Journey

Life is a Journey. Wouldn't you agree?

森羅万象是我師也

生きている、生かされている。Nothing should be taken for granted.

What did Mark Twain say?

“Twenty years from now you will be more disappointed by the things that you didn't do than by the ones you did do. So throw off the bowlines. Sail away from the safe harbor. Catch the trade winds in your sails. Explore. Dream. Discover.”

Fortes Fortuna Adiuvat

Brave is in you.

Journey Never Ends.

いつだってここがスタートライン、今がベストタイミング。だから合言葉は、CARPE DIEM!!

2014/05/16

Day 364: ノーザンテリトリー爆走計画5/Kakadu to Darwin

2013年10月28日月曜

(※今回もダラダラと長いです。先にトイレに行ってから読み始めましょう。)

ノーザンテリトリー爆走計画も、いよいよ最終日です。
もはや珍しくもなくなった早朝出発、今日は7時にチェックアウトしました。

朝焼けのマムカラ・バードサンクチュアリに立ち寄って、しばしウォッチング。


朝日が昇るマムカラ湿地
バードウォッチングするカンレキーズをウォッチング。
敬礼じゃありません、双眼鏡を構えています
一見すると遠足の引率みたいですが、
多分みんなオトナの鳥です

蓮の花がちらほら咲き始めていること、
種類の異なる鳥たちが、互いに干渉することなく朝日の中で静かに佇んでいること、
猛禽系の鳥が一羽、遠くの樹冠に胸を張って止まっていること、
そういった静の中に生を見出すようになった自分に自分でびっくりです。どうした、私。

そんな感慨も、決してやさしいとは言えないノーザンテリトリーの自然を見てきたからかもしれないし、
ワーホリの幕引きが迫っている感傷ゆえかもしれません。

ま、なんでもいいさ。
今日も一日楽しく行こう!

朝食はジャビルー(Jabiru)のパン屋さんで調達します。
公園内で働く人たちに交じってパンやサラダを買い込んで、店の外にあるテーブルでいただきました。
すると不思議な色合いの鳥が寄ってきて、そのうちパンくずを手から直接食べるようになりました。
鳥さん、もう少し警戒したほうがいいですよ。


歌舞伎の隈取りみたい
ちょっと不思議な色の取り合わせです
朝食の後は、ジャビルーの近くにあるボワリ・ビジターセンター(Bowali Visitor Centre)で展示物を見学。
40分くらいのシアター上映がありますが、ここまで来たらこれは観ておいたほうが良いと思います。
期待したようなアボリジニの生活紹介ビデオではありませんでしたが、ちゃんとした学者さんによるカカドゥ紹介映像です。
食材を探すくだりの「地中のカメを探す方法」に、ちょっと胸がときめきました。肝っ玉かあさんは名ハンター。

そして誰よりも私が行きたかったウビルー(Ubirr)へ。
ここはカカドゥ国立公園とアーネムランドの境界で、ここより東はアボリジニの人々の土地なので許可なく入ることはできません。


ウビルーの壁画をスルー
そこここに残された壁画を見ながら、岩山を登っていきます。
遠目には険しくも見える岩山に近づいてみると、これがまたうまい具合に岩が重なって階段状になっていたり、岩自体が緩やかな傾斜で次の岩につながっていたりして、するすると登っていくことができました。
赤い三角の目印もあり、宝探しをしながら登っているようでちょっと楽しかったです。

人生もこんな指標があると進みやすいんでしょうな。
・・・なんて言ってみたり。
進みやすいのと面白いのは違います。


ちょっと急に見えますが、柵はありません
足元にも頭上にもご注意!
赤い三角が進む方向を示してくれます
自然にほとんど手を付けないのが好ましい
岩山を登るカンレキーズがあんなに小っさく。
頂上右肩の3人がモアイ像よろしく眺める先が
アーネムランドです
そして展望岩の頂上へ。
視界は360度の緑と岩とカンレキーズのみです。(頂上到達は私が最後でした・・・)

見下ろすと、西のカカドゥ側はまだ岩がちで、緑の木々から岩山が顔を出す風景は、まるでジャングルから石造建築物が顔をのぞかせるマヤ文明の遺跡のようです。
対して、東のアーネムランド側は緑豊かな湿地と平原が眼下に、そして遥か遠くには低い山が広がっていました。広大さは変わりませんが、ウルルで見た赤茶けた大地とは大違いです。

岩ひとつを挟んで、こうも景観が変わるものなんですね。圧巻!


西を向けば、カカドゥ国立公園
東を向けば、
アボリジニ各部族の保有地、アーネムランド

ふと見ると、遠くの大地に煙が。


雲が着地したような煙
まさか狼煙!?

ヨルング族の戦士が初老戦隊カンレキーズにコンタクトを!?


はい、違います。
野火ですね。
フレッシュグリーンの大地を這うように、煙が瞬く間に広がっていきます。
オーストラリアの都市部や米国カリフォルニア州南部では毎年、野火の被害が大きく報道されており、もはや自然災害の扱いですが、ここカカドゥでは野火は放置です。自然発火なのだから、自然鎮火するのを待つだけのこと。自然の作用をできるだけ止めず、あるがまま、なすがまま。

そういえば、ケアンズでもサトウキビ畑を燃やすイベントがあったなぁ。野火は大地の自浄活動なんですな。


ちょっとアップ。
よく燃えているようですが、
炎が見えるほどの火の手にはなりません

ウビルーの展望岩を下りて、カカドゥ観光はこれにて終了。
昨晩、私が駄々をこねた(Day363参照)だけの価値はあったと思える景観でした。
なんだかんだ言って付き合ってくれたカンレキーズに感謝感謝。感想はあえて聞きませぬ。


カカドゥ国立公園を抜ける途中、たまたま別の野火に遭遇し、カンレキ・レッドと私は軽くエキサイトして車外に躍り出ました。
「危ないよ!」なんて言われながら、野火の近くまで行ってみたり。子供か。
良い子のみんなはマネしないでね。


国道近くまで迫りくる野火。
それでも、火が燃やすのは下草と木の幹までです

カカドゥ国立公園から最後の目的地ダーウィンまでは、ざっと300キロ弱。

ウビルーを出発して1時間半ほどで、バーク・ハット(Bark Hut)に着きました。
ここで昼ご飯にします。


バーク・ハット
この旅で最後の休憩地

エミューを飼っています。
ペットなのか、家畜なのか・・・
ここはちゃんとしたレストラン+バーになっているので、休憩するにはもってこいです。
ハンバーガーもなかなかのお味でした。


具だくさんで美味い。
高さがあるので、しっかり押さえて召し上がれ

そして面白かったのが、バーの決まりごと。


冗談と流すもよし、
本気で挑むもよし
男性マークの横に、 NO SHIRT NO SERVICE
女性マークの横には、 NO SHIRT FREE BEER

男性には「ハダカ厳禁!接客しねぇぞ!」、
女性には「ハダカ万歳!ビールあげちゃう!」ってところでしょうか。


よく見ると、女性マークには NO SHIRT の後に Bra の手書きも。


よっしゃー、シャツを脱ぐかノーブラ参上で無料ビールをゲットだぜ♪


・・・ってなるんでしょうか。
なりますか、そこのレディース諸君?

いやー、私はなりませんよ。
むしろ迷惑料を請求されるんじゃないか?という強い危惧が。


そんなこんなで、午後4時くらいに最終目的地ダーウィンに到着。
まだまだ明るいのですが、特にやりたいこともなく、とりあえずチェックインして町中を散策。

手を抜いて臨んだダーウィン、行き当たりばったりで決めた中華レストランでは、残念なディナーと相成りました。
町の中華料理屋なんて、注文したらすぐ出てくるのが最大の魅力なのに。
まぁ、間が悪かったんでしょう。

オーストラリア最後の晩餐は、記憶に残らない中華料理でした。


夕暮れのダーウィン、
浜辺からティモール海を望む


そんなこんなで、無事にダーウィンへ到着。
総走行距離3400キロ超のレンタカー旅が終わりました。

交代で運転をしてくれたカンレキレッド、ブルー、グリーンの3人に拍手!
日本からいろいろ持参して、車内での居心地や食事を快適にしてくれたカンレキピンクとイエローにも拍手!

わたくし、散々ラクをさせていただきました。

いやー、カンレキ万歳!!!



6日間に及ぶノーザンテリトリー爆走計画、これにて完遂!!